茶箱屋が作る椅子－前田工房新商品「茶箱いす｣－

茶箱いすの原型は「スツール」という形の茶箱です。

本来座るための用途として作られていない茶箱を正方形にすることで、荷重に耐えられる構造になり、椅子として利用することができる茶箱です。ですがスツール茶箱はあくまで、椅子としても使える茶箱でした。

この「茶箱いす」は椅子としてつくられました。茶箱ではなく「いす」です。

実はこの茶箱いすは前田工房のスタッフのためにつくったものです。

一日中、立ち仕事で茶箱を作り続けるスタッフですが、当時引っ越したばかりの工場にはスタッフが休憩する椅子がなかったのです。そこで1人に1個、スツール茶箱を使うことにしました。

ちょっと腰掛けるだけならスツール茶箱でよかったのですが、ゆったり座るためには座面が柔らかいほうがいい。食事をしたり、お茶を飲んだり、ちゃんと休めるように蓋にウレタンを付け布を張りました。

スタッフが毎日使うものなので、椅子としての使用に耐えられるものでなくてはなりません。それだけでなくスタッフの体を労ることができるものを…。

こうしてできた茶箱いす。

前田工房のスタッフは上着や荷物を茶箱いすに入れ、茶箱づくりをはじめます。

休憩の時間になれば自分の茶箱いすに腰掛け、体を休めながらこのあとの茶箱づくりを考える。

茶箱いすは前田工房の茶箱づくりを支える存在になりました。

私たちは自分たちが実際に使っていて心地がいい、この茶箱いすをみなさまにも紹介したいと思いました。

茶箱いすの生地には汚れたりした際も簡単に拭き取ることが出来る優れものを選んでいます。

生地に採用されたのは、合成皮革の中でのPVCという材料。

表面はツルツルとした感触で、耐久性が高く、汚れに強い。

メンテナンスが簡単で、カビやダニの発生が少ないのでお子さんがいる家庭でも安心です。

キッチンまわり、玄関先の利用を想定し、お手入れが簡単な生地を採用しました。